Reapra
Event Report

REAPRA / RFIのメンバーが語る両社の魅力

Event Report

今回は産業のマーケットリーダーを志向する企業の支援を担うREAPRAと、グループ会社であり、上場企業の長期投資を担うR Financial Investmentの2社が各会社の紹介や今後一緒に働きたい方について対談を行いました。両社のそれぞれの思いについて語られた、約1時間の対談の様子を本イベントレポートにて一部ご紹介します。


登壇者紹介


矢野 方樹 REAPRAグループ CFO

モルガンスタンレー(日本)にて合計17年間に渡り勤務。Equity Capital MarketsのHead / Managing Directorを務め、様々な産業領域、企業規模に対して、クロスボーダーでのIPO前後の資金調達にまつわる業務に従事。またプライベートエクイティファーム、アドバンテッジパートナーズにて未公開企業での経営支援の経験も有する。東京大学経済学部卒。



吉田有輝 Associate

公認会計士。
有限責任あずさ監査法人にて会計監査業務に従事した後、EY TAS(現EYストラテジー・アンド・コンサルティング)にて財務デュー・ディリジェンスをはじめとしたアドバイザリー業務に従事。2019年よりREAPRAに参画。
ライフミッションは、「より多くの人に豊かさをもたらす資本市場の構築」。著書に、「決算書の読み方 最強の教科書」がある。好きなことは、スポーツ全般と海外旅行と音楽鑑賞。昨年からゴルフとワインにハマる。



守屋秀裕 RFI CEO

モルガン・スタンレー投資銀行部門、スパークス AM中小型株ファンドマネジャーを経て、2015年RFI参画。独立後、上場株投資の社会的意義に問題意識を持ち、株式投資を通じたよりよい社 会づくりに目覚める。挑戦と信頼が人生のキーワード。
Superfly、鳥鑑賞、インド料理好き。



紫垣大亮 RFI Analyst

高校時代にホームスステイ先のホストファザーの影響で株式投資を開始。大学時代はミャンマーにて事業立ち上げ、TVision Insight, Cellid inc.にてインターン。ボストンコンサルティンググループ、REAPRA Pte.を経て2019年8月より現職。
現在の関心は、企業の思いを汲む投資の実践。
元アマチュアボクサー。昨年始めたテニスに熱中。




Reapraの会社紹介


Reapra吉田:
 現在、Reapraではファイナンスチームでは新しい候補者を募集しています。
その中で、Reapraと共に上場企業への長期投資をしているRFIの守屋さんと紫垣さんにもお越しいただき、この記事を読まれる方にReapraとRFIの理解を深めていただければと思います。

Reapraのミッション


RFI and REAPRA

Reapra吉田:
 「Reapra」ってよく「リアプラ」なんて言われることもあるんですけれども、「リサーチ&プラクティス」の略で、「リープラ」と読みます。「研究と実践を通じ産業を創出し、社会に貢献する」というミッションを掲げた「ベンチャービルダー」と我々は言っています。
 スタートアップなどの比較的創業から若い会社に投資をして、その事業が成長する過程を伴走支援をするという事業を行っています。


産業創造の定義


RFI and REAPRA


Reapra吉田:
 Reapraでは産業の定義について少しユニーク捉え方をしていて、 「今はまだないけれども、将来は長期持続的に結実していくと信じられる、人々の生活をよくする経済活動の塊」としています。
 つまり、社会の大きな潮流や課題から将来需要が出てきて一定大きくなっていくような領域で、 人々の生活をより良くするための事業やサービスを生み出すことが、Reapraの定義する産業創造なのです。
 このような産業創造に向き合う多くの投資先を支援し、育てていく組織になりたい、というのがミッションに含まれる意味だと思っています。

Reapraの戦略


Reapra吉田:
 それだけを言われても「何をやっているんだろう?」と思われがちなのですが、 Reapraは「起業家の自我」と「事業領域」を重視して伴走支援をしています。なのでその2点について少しご説明させていただきたいと思います。

RFI and REAPRA


ー自我と事業領域


Reapra吉田:
 私たちの投資先は「長期で伸び続ける産業創造に向き合う」ことを前提としています。 そのため、IPOやM&Aでのイグジットをゴールとはしていません。
 そうなると、必然的に起業家自身が事業に対して長期的に向き合い続けていく必要があります。 そのためにも自我※から見えている領域以外にも目を向け、幅広く起業家が学習・成長していく必要があり、 起業家自身が「自分の自我の重心がどこにあるのか」といったことを認識することが重要だと考えています。誰しもその人自身の自我重心といったものがあるがゆえに、日頃から意識しないとその人自身の興味関心のある領域に限定した学習となってしまう恐れがあるのです。
 REAPRAは、起業家の自我に拡がりを持たせることで、意識的に起業家の学習範囲を拡げてもらうような支援を行っております。

※自我・・・自分自身に対する、各個人の意識・観念。ここでは各個人の思考の癖やバイアスという意味で捉えて使っている。自我が行動や意思決定に大きく影響を与えるため、自我発達に向けた支援も行っている。



Reapra吉田:
 とはいえ、「事業領域、ビジネスは全く見ていないのか?」と言われるとそうではありません。 Reapraでは、「複雑性が高いがゆえに、今はまだ小さいが、次世代にまたぐ大きな社会課題が介在する領域」で中長期的に事業を作るというアプローチを重視しています。 事業領域自体も起業家の学習が進みやすい領域でやることを意識しており、現時点で競争環境が激しすぎない領域を選択するのも一つのポイントです。
 競争環境が激しすぎると、「どうすれば最短でこのプロダクトをスケールさせられるか」ということに 集中することが重要になり、長期で産業を創造するための広範囲にわたる継続的な学習を行うことが難しくなると 考えているからです。
 つまり、事業を長期持続的に成長させていくためにも、起業家の「自我の広がり」や「学習範囲の広がり」が必然的に求められる領域でやっていく、ということです。

RFI紫垣:
 複雑性があって長期的には産業規模となるというのは、一つの解法とか一つのプロダクトでシンプルに解決することは難しい一方、 社会課題が大きいからこそ、 複雑にマネージしていくことで課題解決自体が産業創出につながるということだと思いました。

Reapra吉田:
 まさに仰っていただいた通りかなと思います。 やはり、大きな社会課題であればあるほど様々なステークホルダーが介在していて、 特定のユーザーに向けてプロダクトを作るだけでは解決できないことがあると思います。
 そういった意味でも、関与変数が多いところで事業を続けていくためには、「起業家の自我」を広げていかなければならないと私自身も確からしく思っています。

ー産業創出の際の組織の条件


RFI and REAPRA

Reapra吉田:
 このようにReapraは社会に貢献する事業や産業を創造し続けていこうとしているのですが、 慈善事業ではなくあくまで営利企業である株式会社に投資しているので、そもそも投資先の会社自体が長期間存続していく必要があります。そのためには「高収益体質の実現」と「競争優位性の形成」が非常に重要になってくると思っています。

 それらを実現するために、Reapraでは「ストレッチオペレーション」とも言っているのですが、 オペレーションを磨き込んでいくことによって他社が参入できないような壁を作りこむための支援もしています。

 またストレッチオペレーションを進めるにあたり、経営を行うための基盤となるダッシュボードを活用した振り返りや、日次でのKPI管理を行うためにも強靭な管理体制が不可欠になります。Reapraのファイナンスチームとしては、Reapra内部で強い管理体制を作り上げていくことはもちろん、投資先において強固な管理体制を作り上げるサポートをしています。

Reapraファイナンスチームの仕事


RFI and REAPRA

Reapra吉田:
 主な業務内容はスライドに記載した通りですが、財務報告の資料作成やポートフォリオマネジメントなどがあります。あとは、Reapraもかなり投資先が増えてきたので、その投資先のモニタリングもあります。
投資実行時のスキームの検討のみならず、Reapra自身が存続していくための事業計画の作成や内部統制の構築もイニシアチブをとって進めたり、あとは例えば投資先において資金調達の需要が出てきた際のアドバイスや、事業計画に関する相談とかを幅広く行っている状況です。

求める人物像


Reapra吉田:
 人間性の観点だと、物事を客観的に俯瞰する力、内省力が高い方、主体性が十分に発揮できる方、知的好奇心が高い方がReapraに合っていると思います。 また、幅広い分野で研究実践をし続けている組織であり、かつ投資先の支援伴走を行うこともあるので、ファイナンス以外の分野にも幅広く興味・関心を持てる方が良いと思います。

 スキル要件としては、一定専門性の高い業務もあるので、会計・ファイナンスに関する知識は必要となってきます(監査法人や上場企業の経理等で一定以上の実務経験を積まれた方であれば、基本的なスキル要件は十分満たしているというイメージです)。
 また、Reapraがシンガポールにも拠点があるので、ビジネスレベルの英語スキルがあるとなお大歓迎です。


Reapraの組織に対するRFIからの質問

研究と実践の両輪を回すことの意義とは



RFI紫垣:

 Reapraのミッションである「研究と実践の両輪を回す」というのは非常に印象的な言葉である一方で、なかなか理解が難しい概念だと感じます。 実際に「研究と実践」が何を表しているのか、なぜその両輪を回すことで価値が創出されるのかをご説明いただけますか。



Reapra矢野:

 Reapraは東南アジアと日本で合計100社ぐらい投資先がありまして、世代を跨ぐ時間軸で事業創造や産業創造を支援していきたいと思ってます。その中で私たちが見ている点は、いかに再現性を持って産業創造し、社会に貢献し続けられる土台を作ることであり、各自がそれぞれのマスタリー※で研究実践を進めます。

 例えば、スーパースターのような人のおかげで、たまたまその世代は上手く行ったけれど、バトンタッチした途端に企業が右肩下がりになるようなことではなく、我々が目指しているのは、その先のバトンに繋いでいけるような個人・組織レベルの意図を持ち、長期的に熟達していける学習方法とは何だろうかを探求することです。

 そういった意味では実践の部分はとても大事ですが、その実践から見えてきている、何か一般化できるものがないかを考えたときに、これ自体時代と共に移ろいでいくので、固定的なものではなく、ずっと探求し続けないといけないものだと思い、そこに意識の結構重心を置いてます。

※マスタリー ・・・特定の領域における習熟。Reapraでは各自が社会に貢献し続けられる領域で熟達を目指す「社会と共創する熟達(マスタリー )」という行動指針を掲げ、各自が研究実践を進めている。



RFI紫垣:

 個人の学習レベルでも、企業の支援や新たな投資というレベルでも、研究と実践というサイクルを回していくことで、サポート自体も変化し、Reapra自身のサービスクオリティもどんどん進歩していくようなイメージを今のご説明で受けました。



Reapra矢野:

一般的に研究アカデミアの分野と産業実践の分野ってお互いが距離があるような部分も場合によってはあると思うのですが、 そこの橋渡しをすることによって社会的なプラスっていうのを埋めるんじゃないかっていう思いもあります。



RFIの会社紹介

RFI and REAPRA

RFI守屋:

 本日はよろしくお願いします、守屋です。 まず、2015年にRFIを立ち上げたのですが、その前までは結構貪欲な投資家として活動をしていました。ただRFIを始めた時には、実はそもそも長期投資ってどういう風にやっていいかが分かりませんでした。ただ、自分なりの長期投資のやり方を確立したいっていう思いだけはあって、過去5年間は、それを元に試行錯誤しながら少しずつ形を作ってきました。
 今日はこれまで活動から至った結果や、私たちが目指していること、やっていることをお伝えできればと思ってます。どうぞよろしくお願いいたします。



RFI紫垣:

 続いて、私紫垣の自己紹介させて頂ければと思います。元々は高校二年生の時、株式投資に興味を持って、それ以降大学から社会人二年目ぐらいまで個人で投資を実践していたんですけれども、その後Reapraに入社して、一年間働いた後に、RFIに転籍しました。RFIに入るまでは基本的には長期投資には一切触れてない、そもそも存在も知らない状態でした。今振り返ると、再現性も少ない、かつ社会への意義や自分の生活への影響もあまり考えずに自分なりの投資というのを探究してきたような部分があります。

  実際RFIに入ってからの二年間、実際に長期投資を実践させていただいて、それが私自身に与える影響がすごく良いものだと実感しました。長期投資の実践を通じて、企業を研究したり、経営者様と対話することによって、自分自身の視野や興味関心がどういう風に広がっていったかなど、自分の中で良い方向に進んでいるような気がしています。
 心なしか外の景色もきれいに見えますし、道端の花にも気づける、青汁の効果のようなことはすごい感じてるので(笑)、長期投資の楽しさや学びなど、自分達に対するポジティブな効果も含めて今日のご説明で少しでも良さを理解して頂ければと思います。



RFIのMission

RFI and REAPRA

RFI守屋:

 RFIはReapraの100パーセント子会社で、Reapra傘下の会社です。 業務としては主に日本上場企業の株式に投資をしています。
 社会において自分たちが果たしたい役割という意味での私たちのミッションは「信頼の輪を広げる投資」で 未来創造の営みに貢献することです。この背景にある考えは、私たちは未来を作る時には、出来るかどうか分からないけれど、やらずにはいられないような起業家の思いが中心にあると思ってます。そこに色んな協力者が共感して、自分達が持ってるリソースを提供することで思いが実現する方向に動いていくんじゃないかなという風に思っています。

 まさに投資家はその協力者の一人で、起業家を信頼して資金を託し、 応援する存在だと思っています。このような共感とか信頼のようなものが投資というのが私たちの考え方ですが、 現状の投資の世界というと、こういう考え方ってあまり主流ではないのかなという風に思っています。
 であるからこそ、こういう投資のあり方を私たちが投資家として実践し、かつそれを外部の方に向けて広げていくことによって、未来を創る営みに少しでも貢献したいというのが弊社の考え方です。こういったミッションを掲げているので、私たちは単に投資家として活動するだけではなくて、個人投資家向けにサービスを提供させてもらったり、IRを担当されてる方向けにセミナーを行ったり、違った形でも活動できていることが一つの特徴かなと思ってます。



RFIが志向する長期投資とは?

RFI and REAPRA

RFI守屋:

 次に、私たちが長期投資で具体的に何をやってるのかを説明できればと思います。まずRFIの投資には三つの基本方針があります。

 一つ目が長期の時間軸です。上場株の世界で言うと二、三年でも長期と言われたりしますが、私たちは十年よりも長いスパンを長期と考えています。

 二つ目はなるべく企業さんを統合的に理解するアプローチです。企業さんを理解する上で経営者の思いや事業領域の状況、働いてる人の働き方、どのような試行錯誤をされてるかなどの多面的な観点で見た上で、一つ一つを繋いでいくことで全体を理解するようにアプローチします。一般的な投資のあり方で現状主流だと思っているのは、業績や市場の成長性などの企業の一部分を捉えて投資判断をするというやり方だと思っていますが、私達は長期の展望を持つためにはこういう統合的な理解っていうのが凄く大事だと思っています。

 基本方針の三つ目は、投資において、なぜそれをやるのかという意義を重視してることです。私たちにとっても金銭リターンはとても大事ですが、それと同じかそれ以上に何でこの企業を投資家として応援したいのかという自分たちと社会にとっての意義を重視して投資判断を行いたい、これらが私たちの基本方針になっています。

 その基本方針のもとで、起業家の思いに共鳴して信じて託し、これによって成長を支えるような投資を目指しているのが私たちの長期投資のあり方です。ただ応援すると言っても、頑張ってくださいって言うだけではなくて、私たちが投資家として今まで多くの企業さんを分析と研究させていただいて得た知見をベースに企業さんとの対話を通じて、何か気づきや示唆みたいなのを渡すことでも貢献したいという意識で活動をしています。

 価値算定バリエーションの観点で行くと、この十年以上先の未来を私たちが想像、妄想して財務予想に落とし込んで価値算定をするやり方をしてるんですけど、ここは私たちの特徴的な部分かなっていう風に思っていて、このやり方があるから企業さんが作っていく未来の価値を信じて投資をすることができるのではないかと思っています。



長期投資の実践から得られる報酬

RFI守屋:

 次に、長期投資を実践することで働く人がどんな報酬を得られるのかに関して、私は金銭リターン以外で三つ、長期投資を実践することで得られる報酬はあると思っています。

 まず最初にあるのが個人としての成長です。長期投資をやろうと思うと、多様な要素を扱うことや学習することが不可欠だと思っています。その学習を通じて自分の価値観や世界感をすら、アップデートされていくのかなと思っていて、これが自分の人としての成長に繋がること自体が凄く大きな喜びなんじゃないかなという風に思っています。

 二点目は、独自のフレームワークです。マニアックですが、長期投資って「HOW TO」のようなものがあまり存在しないと思っていて、それが故に自分たちで独自のフレームワークを試行錯誤しながら作っていけるところに楽しさがあると思います。

 三点目は長期投資であるが故に経営者の方と同じ船に乗っている感覚が持てること、同じ船に乗っているからこそ、その思いが実現していき、一緒に喜べる。これはスポーツチームやアイドルの熱心なファンの方が、売上やランキングの順位が上がったりすることで喜べるのと凄く繋がってる部分があると思っています。



RFI紫垣:

 一つ、独自のフレームワークのところで少し想像が難しいかなと思ったので補足させて頂くと、 例えば投資を実行する中でのプロセスとしてスクリーニングをして、アポイントを取って、調査をして、 面談をして、投資をして、管理をするっていう、大きく6つのステップがあると思うんですけれども、私たちで言うと昨年の第4四半期から今年にかけてスクリーニングを強化しようと言っていまして、例えばそのスクリーニング一つ取っても私達が今まで取っていなかったようなスクリーニングの方法を頑張って想起して、例えば直近で言うと利益は下がってるけど研究開発にたくさん投資をしてる企業を探してみようとか。

 それってきっと短期の業績だけを見に行くと取れないユニバースを私たちは取りに行ってるということなのかなと思っています。それ自体が長期投資だからこそできることであって、私達自身の未来の予測や妄想みたいなところであり、企業の思いを汲んだりするところに繋がっていくのかなと思っています。このようなフレームワークを作ることを色んなステップや要素でやっているのが、この二番目の喜びに繋がるのかなと思いました。



一緒に働きたい人

RFI and REAPRA

RFI守屋:

 次に、一緒に働きたい人についてお話しできればなと思います。

 まず人柄のところで言うと、自分自身に素直で成長意欲があることと、自分中心ではなくて他の人を理解したいという風に思っている、この二つが両立できている方、もしくは両立したいと思っている人の方が親和性が高いと思っています。
 なぜこの要件なのかを話しますと、自分に素直であるところで言うと、これは私自身が自分に素直でなかったがゆえにエネルギーであるとかそういう面で損をしてきたなという振り返りがあるので、そのような人の方がいいと思います。あとは他者を理解するという観点で行くと、投資先の方とどうやって対話をして、かつ貢献していくかっていうことが大事だと思ってるので、そういう意味で、他者理解の姿勢が凄く重要だなと思ってるのが背景にあります。

 次に意識の向かう方向性の特徴で言うと、私は新しいことを深く理解したい、もしくは知的好奇心とか探求心みたいなものがある人の方が凄く生き生きと活動してもらいやすいのかなと思っています。 逆に言うと、この特性さえあれば投資の経験や金融知識はそんなに重要じゃないと思って、 経済や企業を深く理解してみたい思いがあれば十分だと思っています。

 あと三点目のスキルは、物事を構造的に理解するっていうことと、具体的な事例をベースに抽象化して、そこから概念を使って生み出して扱うことに慣れている方であれば、抵抗なく働いてもらえると思っています。私たちの投資のフレームワークの作り方のアプローチとして、答えがない中で色んなサンプルを集めてみて、そこから概念ややり方を見つけていこうというアプローチを取っているので、この二つに慣れている方はそれを活かしやすいのかなと思っています。紫垣さん、この一緒に働きたい人という観点で何か補足はありますか?



RFI紫垣:

 RFIの社員は今三人でして、そんなに何十人何百人っていう風に増やすようなビジネスではないと思いますので、一人一人の社員の方との向き合いとか、相性も非常に大事にしている会社だと思っています。 私自身も二年前に転職して、入社前から守屋さんと十時間とか十五時間ぐらいずっと話をして、 お互いの過去の経験や現在、そして将来どうなりたいかを物凄く丹念に話して、 擦り合わせて相性も確認することを繰り返して入社してます。

 なので、勿論、門戸はとても広くして色んな方にお会いしたいですけれども、やはりお互いのフィットがお互いが幸せに働くという意味でも成果をちゃんと出す意味でも非常に重要だと思っています。その辺の人と人との向き合いを相当丁寧にやっている会社だという風に私としても思っていますので、もしこのような会社がよさそうだなとか、ぴんと来た方はご連絡頂ければなという風に思います。


RFI守屋:

 ありがとうございます。 まさに紫垣さんが言ってくれたポイントは金融業界で、働いている人がなかなか幸せの実感を持ちづらいことが私の根本の問題意識としてあるので、 それとは違う場所をRFIという形で作りたいという想いが現われてることを言っていただけたかなと思いました。




ReapraからのRFIへの質問


長期投資をすることのメリット

Reapra吉田:

 長期投資を行うことを通じたの投資家へのメリットを挙げていただいたと思うのですが、 企業や他のステークホルダー、ひいては社会全体にとって、 長期投資が普及することでどういったメリットが得られるのかを聞いてみたいです。


RFI守屋:

 前提として社会の中で必要なものを生み出して届けるという経済活動は必須なことですが、その経済活動の中心が企業だと思います。その中で投資家や株主は企業の重要な意思決定に大きな影響を与えられる存在です。企業経営に大きな影響力与える投資家が、短期の経済リターンだけに偏重していると、 それが企業経営にも移ってしまって、人材マネジメントや取引先との関係や、環境の重要性の認識などに影響を与えていると思っています。
 そのため、投資家のありようが現在の社会課題につながっていると思っていて、それらを解決しより良いものを作っていくという観点で投資家自身も変わっていく必要があると考えています。投資家が長期的な視点を持つことで、対の関係となっている経営者や働いている方も長期の視点で多様な要素を考えられるようになるため長期投資が社会にとって重要だと私は考えています。


RFI紫垣:

 企業、個人、投資家の中で個人にも投資を通じた金銭以外のリターンというのは持つことができると思っています。投資家以外の個人にも、私たち自身が知識を提供することで同じような投資ができるようになると考えています。短期投資を続けていた私自身が長期投資に触れて広がった世界観みたいなところを、個人の方々にも実感していただくことはできるんじゃないかなと思っています。
 そういう意味でも企業、個人、社会というところにどのようなポジティブな影響が出ていくかがわかると思います。


Reapra吉田:

 今のお二人の話を聞いていたら長期投資をやりたくなりますね(笑)
 社会の中で重要な機能を担っている会社がもっと真剣に社会課題に向き合うような流れを、 今は投資家ではない個人からもつくれるんじゃないかという考えは、すごく素敵だなって思いました。


RFI守屋:

 経済的なリターンだけでなく、 自分の人生にとっても豊かになりかつ社会にも良いという3つの重なりが長期投資だなと思っていて、 それが周知されるとすごく良い世の中になるんじゃないかなと思うんですよね。


RFI紫垣:

 あとは起業家の方がもっている熱い想いに触れて共感して応援するってこと自体が幸せな行為だなと思っていて、 そこが1番の楽しみですね。



収益性を追求した投資から、長期投資に関心をもつようになった経緯

Reapra吉田:  

 長期投資を経験したことがない方は、「長期投資も興味はあるけど、なかなか今の投資スタイルはすぐには変えられない」と思われる方も結構いるのかなと思います。
 守屋さん自身が元々は厳格に収益性を追求する投資家だったそうですが(笑)、おふたりがどのような経緯で長期投資に興味をもつようになったのかご教示いただけると嬉しいです。


RFI守屋:  

 私としてはじわじわ興味を持っていきました。 経緯を話しだすとかなり長くなるのですが、1番大きなところは投資をしている人が投資をしていること自体から充足をあまり得られていないことに気が付いたことですね。リターンは得ているけれど、リターンを得たらまたさらにリターンを得たくなるっていうそのプロセス自体にあまり喜びを覚えていないことから長期投資をより真剣に実践したいなっていう風に思いました。


RFI紫垣:  

 守屋さんやRFIに出会ったというのが1番大きな転機なのですが、守屋さんがおっしゃったように短期投資をしていた時の自分が何かずっと闘いをしている感覚で、勝ち負けやその精神の安寧のなさに対してあまりハッピーではなかったというのが1つあります。
 あとは、長期投資を金銭リターン以外の目的でやっていると言いつつも、短期投資よりリターンが出ないというわけではないんです。そういう企業があることにちゃんと気づいて、丹念にキーを調べて想いを組んで10年15年先にどれくらいの規模になっているんだろうと想像して、信じた暁にどれくらいのリターンが結果として私たち自身が受け取れるのかという実際の例がいくらでもあるという気づきも1つですね。


RFI守屋:  

 その中で、ReapraがRFIと私と紫垣さんを長期の視点で見てくれているのが大きいです。 お互いの目線を長期に合わせて、そのために何をすべきかっていうアプローチで支援してもらえていることがすごく大きいなと思っていますね。


Reapra吉田:  

 ありがとうございます。そうですね、現在のReapraは会社が生まれてから上場市場に出ていくまでのフェーズにおける支援に注力していますが、0から作り上げて強くて良い会社になって資本市場に出ていただくために僕たちもいろいろ頑張っていくべきところがあると思います。
 その上で守屋さんや紫垣さんのように、上場マーケットを実際に見ていられる方と協働することで、社会をよりよくしていくための投資をより幅広いフェーズでやっていけるんじゃないかなというところに、個人的にすごくわくわくしています。




候補者へのメッセージ


Reapra吉田:  

 最後に候補者の方へのメッセージをおひとりずついただいてもよろしいでしょうか。


ーReapra候補者へ


Reapra矢野:  

 Reapraでは社会と共創するマスタリーというのを、各自が追求しています。それ自体がReapraとして掲げてるミッションの追求となり、 投資先の起業家の支援にも繋がっていくと思っています。  まだそれを見つけられていないんだけれども、そういったテーマを探求してみたいという方と是非話したいと思っていますのでご連絡いただければと思います。


Reapra吉田:  

 抽象度の高い話が多く分かりづらいところもあったかもしれないですが、Reapraはアカデミックな要素も取り入れながら、社会を良くしていくためにどのような投資と経営支援をすればいいのかを日々模索している会社です。
 その中でも、ファイナンスだけでなく投資先支援等色んなことを経験できる機会があると思うので、個人としても成長していきたいと思われている方とか、より社会を良くしていくために何かをやってみたいと思われている方は是非ご応募して頂きたいと思います。お待ちしております。


※興味ある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください

ーRFI候補者へ


RFI守屋:  

 上場株式投資というものを通じて、自分自身も人生の充実を感じながらかつそれを通じてよりよい投資のエコシステムづくり、社会への貢献みたいなことをしてみたい、そういう関心のある方がいらっしゃったら、会社のホームページであるとか私にFacebookとかで 直接メッセージをいただいてもいいので、ぜひ気軽に連絡いただけたらなと思っています。


※RFIへのメールはこちらから



RFI紫垣:  

 先程の人と人との繋がりみたいなところにも被りますけども、社員が増えて、その方とのコミュニケーションが増えて、その方と心が通じて一緒に同じ方向に向いていくとういこと、その輪が広がっていくこと自体が素敵なことで、エネルギーをもらえることだと思っています。色んな方からエントリーいただいて色んなお話をしてフィットがあれば、一緒に働いていくこと私達としても幸せなことだと思っていますし、実際に私達がやりたいことの結実に近づいていくことだと思っています。ぜひ興味持った方はエントリー頂きたいです。


Reapra吉田:  

 ありがとうございます。今回だけで終わらずに何か今後もコラボさせていただきたいなと思っています。 守屋さん、紫垣さんありがとうございました。




(文・構成 黒川 星夏/西 瑞葵/山本 葉月)